何のために副業やってるの?
二つの価値観や文化がある中でどうやってバランスとってるの?
どうしても本業のメンバーには浮気のような、後ろめたい気がする。
副業をやっていると、こういう疑問や意見を聞くことが多いです。
そして、実際にやってみると、確かに難しいことがたくさん出てきます。
一番多いのは、本業も忙しい中で、副業に時間を割くことが難しくなってくること。多くの人はここでバランスを崩して、副業を辞める流れがある気がしています。
僕も、子供の誕生のタイミングで、子育て・本業・副業のバランスがうまく取れない時期がありました。そこから、どのように自分を整えていったのか、書いてみたいと思います。
「自分が今できること」だけの副業は続かない
副業って、空いた時間で、自分のスキルを活かして、、、っていうイメージありますよね。まず、ここが続かなくなる理由でした。
「自分が今できること」は、そればかり繰り返していると意義を見出すのが難しくなってきます。本業が忙しくなった時に、「忙しいのに、なぜわざわざ副業でも同じことをやっているのか」がわからなくなってしまいます。
一方、副業先は「業種」「顧客」「チームの規模」などが本業のそれと違うことは多いです。となってくると、本業で自分が得た知識や経験が使えないことが、多々出てきます。このとき、本業以上に踏ん張らないといけない場面がでてくるのです。
もともとは、「空いた時間で自分のスキルを活かして、、」と思っていたのに、「あれ、わからないことがたくさんある。もっと時間ほしいけど、本業も忙しくてしんどい・・」となるのです。
僕はそうなったときに、
なぜ、わざわざ忙しいのに、副業をしてるのか?
を今一度考えてみることにしました。
My Missionを明確にすることで、会社との新しい関係性が生まれる
僕の場合、
「くらすとはたらくを近づける」
という大きな目標がありました。
もともと「日本の働き方」に疑問を持ったタイミングで本業のクラウドワークスに転職し、個人の働き方に焦点を当てて活動してきました。
一方、世の中のマネジメントの在り方にも疑問を持っていました。性悪説から、ルールを作り、目標達成という十字架を背負って、しんどそうな顔をしている人が多い気がする、と。そんな関係性の中では、私生活や暮らしについて、会社内で話すことさえタブーになるでしょう。
くらすとはたらくを近づけるためには、性善説に基づいて、管理を緩めたマネジメントの在り方を浸透させる必要があると感じていました。そのための、文化づくりと仕組みづくりをやっているのがオムスビのrebornでした。
さらにオムスビの働き方は、オフィスのない「リモートワーク」を主としています。(参考:オムスビのパートナーは普段どのように働いているのか。)
自分自身が、オムスビで価値を生み出すことで、「くらすとはたらくを近づける」を持続可能なものにできると思います。だからこそ、新しいチャレンジで、最初はしんどくてもやってみる。できるようになったら、喜びは大きいわけです。
ここまで整理できると、なぜ副業をやっているのか。が腹落ちしてきます。
結果として、本業でも「どこにこだわりを持ってやっていくのか」が明確にできました。
本業では、My Missionをメンバーと共有し、「週に2日はリモートワークにする」「子供とお風呂に入れるように仕事は18時までにする」「海外リモートに挑戦する」などを許可してもらったり、自分のテーマである「持続可能な社会の実現」に繋がる事業をやらせてもらったりしています。副業をやっていることも当たり前に話しています。
会社から求められたことをするのではなく、自分のMissionと、会社のMission(事業)の重なる部分を探して、提案する。これが当たり前になりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【田中のMy Mission】
・My Mission=くらすとはたらくを近づける
そのために、自分が時間を使いたいことは・・・
・日本中の「はたらく」に対する考え方をアップデートしていく
・新しい「はたらきかた」を根付かせる持続可能な社会を追求する
・管理しない新しいマネジメントを追求し、セルフマネジメント組織を増やしていく
・自分自身がくらすとはたらくを近づける実践をしていく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
多様な働き方が定着すると、複数の会社に所属することが当たり前になってきます。「はたらく」は「会社中心」から「個人中心」になっていくでしょう。
そのときに大切なのは、個人のMissionと会社のMission(事業)の重なる部分を意識すること。個人のMissionも変わっていくからこそ、転職ももっと当たり前になると思います。
働きかたにモヤモヤしている人は、ぜひ一度「My Mission」を整理してみてください。
整理をお手伝いするサービスもありますよ。(参考:AM)
田中健士郎