reborn Questは、新しくメンバーになったヒカリによる、組織の文化や仕組みを記した物語です。実際のrebornメンバーと対話しながら、組織の文化や仕組みを見える化していきます。組織の見える化に興味がある方、rebornのメンバーとして一緒に働きたい方は、reborn Questをお読みいただきながら一緒に冒険を楽しみましょう。
ハブチン
LV.25では、自然体な自分でも受け入れられる場があったら、逃げてもいいのではないかという話をしました。今回はそもそも「自然体ではたらく」とは何かについてタイワしてみましょう。
ヒカリ
私は「自然体ではたらく」という奴は、正直嫌いですよね。
ハブチン
嫌いなんですね。どうして嫌いなんでしょう?
ヒカリ
頑張らない言い訳にしか聞こえないんです。どこかの映画ではないですが、ありのままの自分なんて認められないですよ、仕事において。
ハブチン
そうか、「自然体ではたらく」は頑張らない言い訳のように感じるんですね。
ヒカリ
仕事って、顧客のために成果を出すことが目的ですよね?働く人が自然体かどうかなんて別に関係なくないですか?自然体かどうか置いといて、とりあえずやってくださいと思う。
ハブチン
実際、そういう人いたんですか?
ヒカリ
後輩の女子で一人いましたね。その人に仕事を振っても、苦手なのでできませんと、他の男性社員とかにお願いしているんですね。また甘え上手だったので、他の社員が仕事を巻き取ったりするんですよね。仕事できないのに評価もされて、それが余計腹が立つ。
ハブチン
なるほど、後輩はある意味で特殊スキルを持っていますね(笑)
ヒカリ
若い時はよくても、30歳を過ぎてもそれで通用すると思うなよと言いたい。もちろん言わないですけど。自分が自然体かどうか関係なく、私はまずはスキルを身につけたいですね。
ハブチン
rebornにもステップアップに来ているとおっしゃってましたね。
ヒカリ
はい、だから自然体にはたらきたいとか全然思わないです。むしろザツダンとか大丈夫なので、さっさとスキルを習得したいです。
ハブチン
なるほど、わかりました。ここまでのお話を伺って、僕も共感する部分がありました。成果を出すための自然体であって、手段を目的化するのは違いますよね。
例えば、自分が自然体ではたらいてそれで成果も出せたら、ヒカリさん的にはアリですよね?
ヒカリ
成果を出せるなら、それはアリですね。
(出たよ、またそのイエスを言わせる感じ。)
ハブチン
アリですよね。でも仕事って一人だけで完結できるものは少なくて、チームでやることが多いじゃないですか。みんな得意なことだけやっても、誰もやりたくない仕事とか残るじゃないですか。その時、どうするかですよね。
ヒカリ
成果をだすためなら、誰もやりたくない仕事を誰かやらなくてはいけない。
ハブチン
そう。僕、その場面で誰もやりたくない仕事をやれる人って、みんなを「自然体」にできるって思うんです。
ヒカリ
物事は進みますからね。
ハブチン
逆にその人が、例えば風邪をひいて、仕事ができなくなったとき、きっと誰からがフォローしてくれて、それで滞りなくコトが進むと思うんです。
ヒカリ
お互い助け合いですからね。
ハブチン
そうなんです。自然体ではたらくって、リラックスして自分のやりたいことだけやるとかじゃないかもしれません。むしろ、みんなが自然体ではたらくために、自分の得意を生かしたり、苦手でも自分がやったりすることなんかじゃないですかね。
ヒカリ
それならわかります。
(あれ?自然体って‥?)
ハブチン
僕も独立したてのころは、自分の好きな時に好きな場所で仕事できましたが、全部一人でやらなきゃいけなかったので、自然体じゃなかったんですよね。周囲の関係性がととのっているからこそ、本当の意味で自然体になれるんだと思いました。
ヒカリ
rebornみたいな小さな会社だと、まだまだ苦手でも誰かやらないといけないですけどね。
ハブチン
そうですね。まずは何かあっても自然体でいられる安心・安全な組織があってはじめて、一人一人の才能が活かせるのではないかと思います。
ヒカリ
ん、才能?
ハブチン
はい、才能を活かせるんじゃないかと。
ヒカリ
才能ってなんですか?才能も思考停止ワードだなと思うんですけど。
ハブチン
あ、そうですか!また次回、「才能」についてタイワしましょう。