reborn Questは、新しくメンバーになったヒカリによる、組織の文化や仕組みを記した物語です。実際のrebornメンバーと対話しながら、組織の文化や仕組みを見える化していきます。組織の見える化に興味がある方、rebornのメンバーとして一緒に働きたい方は、reborn Questをお読みいただきながら一緒に冒険を楽しみましょう。
ハブチン
LV.26では自然体についてタイワしてきました。周囲をととのえていくことが、本当の意味で自然体でいられると思います。
今日は、ヒカリさんが引っかかってる「才能」についてですかね。
ヒカリ
何度も突っかかって申し訳ないですが、「才能」についてなんか違和感があるんですよね。(でもなんとなく今の自分にとって大切な気がする)なので、引き続き突っかからせてください!
ハブチン
僕もなんか免疫ができてきた気がします(笑)「才能」という言葉がなぜ嫌いなんですか?
ヒカリ
まず前提として、そもそも私は「才能」はないと思ってるんですね。人一倍努力してここまでやってきた自負があります。
ハブチン
確かに努力家だと思います。
ヒカリ
周囲で「才能を活かして働こう」という流れもあって、その言葉に乗っかってる人もいるんですが、なんか違和感があって。やっぱり思い出すと腹がたつんですよね。
ハブチン
どんな違和感があるんですか??
ヒカリ
たとえば、この才能があると決めちゃってる人はそれしかやらなくてそれ以外やろうとしないし、才能を持ってない人は、私には才能がないとできないのでできませんという。
一緒に仕事してて、正直なんなのそれ?!って思いますね。
ハブチン
自然体の話にも通ずるところありますね。確かにそういう方はいらっしゃいますね。
ヒカリ
私は才能なくても努力してやってるのに!と思ってしまう。ハブチンさんは才能についてどう思ってますか?
ハブチン
まず才能にこだわりたい人の気持ちめっちゃよくわかるんですよね。僕の中にもそういう気持ちはあるから。
ヒカリ
当事者だから、よくわかるんですね。知りたいです。
ハブチン
きっとその方は才能と呼んでいる以外はポンコツで、周りからは認められなかったと思うんです。でもそこだけは、すごく価値を出すことができる。だったらその才能が発揮できる仕事や役割にこだわりたいですよね。
ヒカリ
確かにハブチンさんポンコツな部分多いですからね(笑 。
ハブチン
他がポンコツだと、こだわるレベルではなく、固執していくようになります。仮にその仕事や役割を学びたいとおっしゃる方がいても、才能だから仕方ないって風にして、言語化したくないんですよね。
ヒカリ
だってそれが言語化できて、他の人もできてしまったら、自分の存在価値がなくなってしまいますからね。
ハブチン
仕事や役割に執着すればするほど、窮屈になっていく。状況も変化するし、外的な要因で仕事や役割がいらなくなってしまうときもある。そしたら才能にこだわる人はどうなるか?
ヒカリ
辞めざるを得ないでしょうね。また他の環境で、自分を必要としてくれる人のところに転職する。だから転職回数が多かったり、一匹狼になりやすい傾向があるのか。
ハブチン
だからといって、全然その働き方に良し悪しはないんですよ。rebornもそういう働き方を受け入れてますし。ピンチになったら現れるヒーローのような存在。
ヒカリ
えっでも、そういう人の扱い難しくないですか!?
ハブチン
難しいかもしれませんが、まずはその人の背景を受け入れたいなと。例えば子育てもしてて、仕事に割ける時間が限られている。その中で成果を出したいから、才能が生かせるところでっていう人もいる。rebornとしても肯定していきたいですよね。
ヒカリ
確かに相手の背景を知ると、才能を生かしたくなる気持ちがわかってきますね。
ハブチン
いつしか自分が目指したいところが見つかったときに、このまま才能にこだわってるだけじゃダメだっていう日も来るんですよね。
才能を脱する行為を、勝手に脱才(だっさい)と呼んでいます。才能だと思ってた部分に執着もなくなるし、構造化も学んでるので他者に教えることもできるんですよね。
ヒカリ
おーそうなんですね。興味深い。
ハブチン
はい、苦手でもなんでも、またゼロからやってみる。才能なんかなくても、知識や構造をしって、実践と振り返りをし続ければ、なんとかなるんですよね〜。
ヒカリ
え?それ、めっちゃ軽々しく言いますよね。それも、結局は努力なんですね!
ハブチン
ん〜、努力なのかな〜?
ヒカリ
え?努力ってどう思ってるんですか?これを機会にタイワさせてください。