大人も、子ども扱いする

誤解を恐れずにいうと、最近いろんな人を意識的に子ども扱いしています。妻や一緒に働くメンバー、クライアントを子ども扱いしています。「子ども扱い」というと、世間一般的には「何もわからない人だと思って軽く見くびる」という意味で使われていると思います。しかし私は全く逆の意味に解釈しています。

実際に子どもを育てるようになり、周りにいる子育て中の人たちを見ていても、世間一般的な意味での「子ども扱い」をしている人は、ほとんどいないことに気づきました。子どもが言うことを聞かないときは、言葉で丁寧に説明し、なんとか理解してもらおうと試行錯誤しています。

僕自身は、頼まれたわけでもないのに、子どものためによりよい社会を作りたいと思って起業しました。頼まれていないのに、海に歩いて行ける街に引っ越しました。今年は、保育園の外部理事になって保育園の運営のお手伝いをしています。真の意味での「子ども扱い」とは、相手のことを想い、自分事としておせっかいをすることではないでしょうか。

「大人の対応」も大事なのですが

大人になると、仕事の範囲で割り切って付き合い、それ以外は本人の問題だから踏み込まないという「大人の対応」をする場面が多いように感じます。実際、相手にとって耳の痛いことをフィードバックするときは、言う側の心身の負荷も大きいし、言われた側も「おせっかいだな」と感じ、最悪の場合は関係性が分断することもあるでしょう。適当に肯定しておいた方が、差し障りないのかもしれません。

しかし、たとえおせっかいだと思われても、相手にもし「人としてどうなんだろう」と思う言動があったら、一歩踏み込んでフィードバックする。仕事とは関係のないプライベートのことで悩んでいる人がいたら、自分にできることを手伝う。心身の疲労が溜まっている人がいたら、休日にリラックスできるプランを考えて、オフの時間を持てるように働きかける。私の実体験として、相手を想う気持ちさえあれば、おせっかいを悪いように受け取る人は少ないように感じます。(僕が勝手に自己満足している可能性もあると思いますが)

お互いに甘えて、さわらずに、そうっとしてればうまくいくような感じだし、優しさが一番のぞましいと思われている時代だから。きびしく自分というものを追求していこうとすると危険だ。親子関係だけじゃなく、すべてにそう言える。無難な方へ、無難な方へと行く。そういうところに今日の空しさがある。だから一見幸せなようだけれども、その裏側に何ともいえないうそ寒さがある。ぼくは生きるからには、歓喜がなければならないと思う。歓喜は対決や緊張感のないところからは決して生まれてこない。そういった意味で、親子の間にも、人間と人間の対決がなければならない。

岡本 太郎『自分の中に毒を持て』新装版より抜粋

起業家は、誰からも頼まれたわけでもないのに、事業を始めます。それは、社会にとってみればおせっかいかもしれません。でもそのおせっかいから始まった事業が成長すれば、社会はもっと良くなっていく。仕事は、おせっかいから始まっているのかもしれないなと思いました。

みなさんも周りの大切な人たちに、おせっかいをしてみるのはいかがでしょうか。

Posted by:ハブチン

1986年大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事しつつ、アイデアを短時間で具現化する「アイデアソン・ハッカソン」のファシリテーターとしても活躍。2016年4月に独立し、リレーションシップデザインを軸とするreborn株式会社を設立し、組織変革したい企業様向けの組織コンサルティングサービスを提供している。 reborn Inc. Founder and CEO Akihiro is the Founder and CEO of reborn Inc. Born in Osaka Japan in 1986. Joined the Japanese recruitment agency named Pasona Career. Designed his new career as a facilitator of "Ideason" and "Hackason" who embodies ideas in a short time, while engaged in career support of job changers, recruiting new staffs and launching new business in the company. After left Pasona Career, founded a relationship design company named reborn Inc. in April of 2016. Providing the organizational innovation service "reborn" for companies wanting to change the organization.