お忙しい中、サイトにお越しいただきありがとうございます。組織にいい循環をつくるrebornの羽渕です。いい循環を作るための6つの価値観の中に「Thanks」と「System」いう項目があります本日はそれらの価値観に沿って、「コミュニティとは何か」について考えを共有します。結論から申し上げますと、「価値観が肯定されている場所である」ということです。

組織開発をしている理由。7年前に立ち帰る。

 昨日、とある起業家体験イベントの審査員をさせていただきました。私も2012年5月にそのイベントに参加して脳のブレーキが外れたかのような刺激的な体験をしました。そこからその刺激の虜になり、2013年3月に世界中で集まるサミット(その時はブラジルでした)に参加、2013年11月にGoogle日本支社でファシリテーションをさせていただきました。(その様子はドキュメント72時間「激闘!起業家コンテスト」にも残っています)今、こうして起業して活動できているのは、あの時のあの体験があったからだと思います。

 でも当時の視野が狭かった私は、のめり込みつつもどこかコミュニティを肯定できない気持ちもありました。辛かったのは、コミュニティの思想と本業の思想が乖離していくことでした。本業から給与をもらっているのにもかかわらず、気持ちはコミュニティにコミットして、何だったら本業のことをちょっと批判してしまっている自分。

だったら本業を辞めてコミュニティに重点をおいたらいいじゃんという話なのですが、コミュニティはボランティアで成り立っている(対価をもらってはいけないルール)ので食べていけません。起業もできる自信がまだない。どっちつかずの狭間で悶々としていたタイミングで、思想も近くてかつ市場性もあるハッカソンに軸足をずらして、活動させていただくようになりました。あれから7年後、起業して組織開発や投資事業をしているのは、週末だけでなく平日も思う存分に挑戦できる場所を増やしたかったというのも、理由の一つだったと改めて思い出させてくれました。

コミュニティとは価値観が肯定される場所。

 組織開発の現場は、変化することには消極的で、不安から人を批判しあったりする場面にも遭遇します。(それは悪いことではなく、人間らしさだと受けいれています。)昨日、参加したコミュニティは、変革することに積極的で、考えの違いで対立することはあっても、前提として挑戦することを肯定する心理的安全性が感じられました。

 rebornも、まずは価値観が肯定されているような場を作ることから、いい文化が育まれ、いいサービスが生まれていくと考えています。文化があることで、事業が時代に合わなくなっても、そこから思想と時代に合わせた事業に新しいrebornし続けることができます。逆に文化が感じられない組織は、前例踏襲のままだったり、合理的にしか判断できない組織になっていくのではないでしょうか。

企業文化は戦略に勝る(Culture eats strategy for breakfast)

ピーター・ドラッカー

組織内でどのように担保するのか。

 ただし価値観の肯定というのは、経済合理性と相反する部分もあります。早い話がお金や手間などのコストがかかってしまい、かつ直接的に利益に反映されるものではないため、常に継続の危機に晒される運命にあります。このあたりは、オウンドメディアの雄であるジモコロを立ち上げた徳谷さんの記事「数値目標を立てないオウンドメディアが5年続いた理由は、結局「人間の感情」だった」を読んでいただけると、リアルさが伝わります。楽しそうに見られるかもしれないけど、全然楽じゃないのです。

 rebornはいい循環を生むサイクルを見える化して、価値観を肯定する活動の意味づけと社内認知を組織内で行っています。今回、久々にコミュニティに参加して気づきのは、価値観の肯定を育むために、一社だけでやろうとせずにコミュニティのパワーを利用することによって持続可能性を担保できるのではないかということです。

 例えばカヤックさんは、本社を鎌倉に置き、地域住民と一緒に「カマコン」を運営しています。社員が「カマコン」に参加することによって、地域資本主義やブレスト文化という思想が自然に育まれて、自分事で活動する人が増えるという「いい循環」が生まれているようにも見えます。(詳細は「鎌倉本社の理由」をご確認いただけるとよりイメージがわきます。)

 これが仮に都内に本社があって、地域活動もせずに、地方創生のビジネスをしている企業だったら、言っていることとやっていることが違うようにみえませんか。組織が組織たらしめるために、思想や文化というのは重要です。ただしお金や時間や手間などのリソースもかかってしまいます。一社だけで難しいのであれば、共感できる外部企業と連携しコミュニティを通じて育んでいくという手段もアリかもしれません。

Posted by:羽渕彰博(ハブチン)

1986年大阪府生まれ。2008年パソナキャリア入社。転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事しつつ、アイデアを短時間で具現化する「アイデアソン・ハッカソン」のファシリテーターとしても活躍。2016年4月に独立し、リレーションシップデザインを軸とするreborn株式会社を設立し、組織変革したい企業様向けの組織コンサルティングサービスを提供している。 reborn Inc. Founder and CEO Akihiro is the Founder and CEO of reborn Inc. Born in Osaka Japan in 1986. Joined the Japanese recruitment agency named Pasona Career. Designed his new career as a facilitator of "Ideason" and "Hackason" who embodies ideas in a short time, while engaged in career support of job changers, recruiting new staffs and launching new business in the company. After left Pasona Career, founded a relationship design company named reborn Inc. in April of 2016. Providing the organizational innovation service "reborn" for companies wanting to change the organization.